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更新日:2025年6月26日

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広報かまくら令和7年度7月号2-3面

(くわしくは広報かまくらPDF版(PDF:4,345KB)をご覧いただくかお問い合わせください)

昭和~平成~令和
鎌倉の100年を振り返る

広報課 電話:61-3867

文化課 電話:61-3872

これまでの主な市政

昭和元年


昭和14年…鎌倉市制施行

「鎌倉市」の幕開け

鎌倉町と腰越町が合併し、鎌倉市制が施行されました。その後、昭和23年に深沢村と大船町が鎌倉市へ編入されました。


昭和33年…平和都市宣言採択

平和都市宣言

昭和33年8月10日、核兵器の廃絶と世界恒久平和の確立、歴史的文化遺産を持つ鎌倉の平和を守り続けるという決意のもとに、第4回原水爆禁止世界大会の前夜祭「海の平和祭」(由比ヶ浜)で、市が宣言しました。

この宣言は、市民有志の請願を、市議会が全会一致で採択したものです。


昭和41年…古都保存法成立

古都保存法

(古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法)

歴史的風土(注1)を宅地開発などから守り、保存しようとするもので、これを制定するきっかけとなったのが、「御谷(おやつ)騒動」です。

〈御谷騒動とは〉

鎌倉市では、昭和35年ごろから「昭和の鎌倉攻め」といわれる宅地造成ブームが始まり、昭和39年には鶴岡八幡宮の裏山・御谷(八幡宮供僧二十五坊があった遺跡)にも迫りました。

この開発を懸念した市民、学者、僧侶などが中心となり、反対運動を展開。わずか1週間で2万を超える署名が集まり、募金運動へと広がっていきました。そして、ついに事業者が開発を断念。同年に日本最初のナショナルトラスト団体として設立された(財)鎌倉風致保存会が、集まった募金で御谷山林を買い取り、この騒動は終結しました。

  • 注1:歴史的風土…歴史的な建造物や遺跡などと、それを取り巻く樹林地などの自然的環境が一体となって古都らしさを醸し出している土地の状況

昭和48年市民憲章制定

市民憲章

これまで本市に引き継がれてきた不変的な考え方を示した、鎌倉市民ひとりひとりのための大切な憲章です。

さらに高度の文化都市として発展し、よりよい鎌倉を築くための基本的理念として、昭和48年11月3日に制定されました。


平成元年…市制50周年記念

市制50周年

鎌倉市制が施行されて50年。「未来へ向かう鎌倉の新たなる始動と調和」をテーマに、さまざまな記念事業が開催されたほか、市役所前庭に今も残る記念モニュメント「未来への窓」を建立しました。

本市のごみリサイクル率が全国1位に

環境省が公表したリサイクル率で、本市は平成16年度から5年連続、平成30年度からも6年連続で、全国1位となりました。

  • 人口10万人以上50万人未満の市を対象としたリサイクル率

平成17年…景観行政団体に移行

景観行政団体

景観法施行に伴い、平成17年5月、景観行政団体となりました。これにより、景観計画を定め、地区ごとの特色を生かしたきめ細やかな景観形成基準を設けているほか、屋外広告物の色彩などについても基準を設けています。

また、平成20年には、鎌倉駅・北鎌倉駅周辺の市街地を景観地区に指定し、建築物の高さや色彩の制限を定めました。

〈景観行政団体とは〉

景観法に基づき、良好な景観の保全・形成を図るなど、景観行政を担う自治体のこと。


平成25年地域防災計画改定

地域防災計画

本市の地域防災計画は、昭和39年に策定されたもので、市民の生命、身体や財産を災害から守ることを目的としています。

平成25年には、東日本大震災(平成23年3月)の教訓を踏まえ、津波対策を盛り込むなどして、地震災害対策編の全面改定が行われました。

  • 本計画は法改正や大規模災害の教訓などを踏まえ、適宜改定を行っています

平成30年…SDGs未来都市に選定

SDGs未来都市

国から「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」(全国で10都市)に選定されました。

「鎌倉スマイルフードプロジェクト」や「かまくらプラごみゼロ宣言」などは、SDGs達成に向けた取り組みとして選定後にスタートし、現在も続いています。


平成31年共生社会の実現を目指す条例施行

共生社会の実現を目指す条例

すべての人がお互いを尊重し合い、支え合い、多様性を認め、自らが望む形で社会との関わりを持ち、生涯にわたって安心して自分らしく暮らすことのできる「共生社会」を目指す条例です。

本市では、障害者・子ども・高齢者福祉、貧困・マイノリティ支援、健康づくりなど、さまざまな取り組みが進められています。

〈主な取り組み〉

  • 生活の相談をまるごとお受けする「くらしと福祉の相談窓口」を設置
  • ケアラーが孤立することなく、安心して自分らしく暮らせるよう「ケアラー支援条例」を制定
  • 障害の有無や年齢などに関係なく、みんなで遊べる公園を鎌倉海浜公園由比ガ浜地区に整備
  • 車いす利用者が海水浴を楽しめるよう、ボードウオークや特殊マットなどを設置した「バリアフリー対応ビーチ」を開設
  • 障害者雇用を促進することを目的とした「鎌倉市障害者二千人雇用センター」を開設

令和7年…東アジア文化都市に選定

  • 昭和にすると100年
東アジア文化都市

日本・中国・韓国での合意により、毎年各国から選定された都市が、文化芸術イベントや交流事業を行うことで相互理解を深めながら、文化芸術による発展を目指していく国家プロジェクトです。2025年は日本から本市が選定されました。

5月に行われた開幕式を皮切りに、鎌倉の文化・芸術に関するイベントなどを実施しています。


未来の鎌倉へと続く

鎌倉の100年(1)
鎌倉の文化~貴重な文化財を今に伝える、鎌倉国宝館

鎌倉国宝館は、大正12年の関東大震災によって多くの歴史ある社寺が被害を受け、貴重な文化財が損失したことをきっかけに、災害から文化財を保護し、併せて人々が見学できるように設立されました。昭和3年に開館し、戦時中は収蔵品の一部を疎開させるなどしながらも、休むことなく博物館として活動を続けた同館は、令和10年に100周年を迎えます。

「国宝館」の名称は、設立当時の古社寺保存法に規定された「国宝」を多数収蔵していたことに由来します。こうした名品を保存・展示する博物館として、現在もその名前を引き継いでいます。

〈展示場〉

館内には、常設展示(彫刻展示)と特別展示の2つのエリアがあります。常設展示では、地域の仏教彫刻がガラスケースなしでご覧いただけます。特別展示では、年6回程度の展覧会を行い、普段見られない貴重な文化財の紹介をしています。

  • 市内在住・在学の人は、観覧料が無料です

鎌倉の100年(2)
鎌倉の平和~平和都市宣言と市民憲章を受けて

本市は、昭和33年に全国に先駆けて行った「平和都市宣言」と昭和48年に制定した「鎌倉市民憲章」に基づき、これまでさまざまな平和推進事業を行ってきました。現在は、市民の皆さんに平和について考えていただく機会として「へいわの学校」を実施しています。

今年は戦後80年の節目の年でもあるため、次代を担う子どもたちを対象とした「へいわの学校~修学旅行」を開催します(訪問者の募集は終了)。平和記念式典に合わせて広島を訪問し、平和の尊さや平和のために自分ができることについて学び、考えるプログラムです。訪問後には、子どもたちが体験して感じたことを市民の皆さんに伝える報告会もあります。他にも、平和をテーマとした映画の上映なども予定しています。

へいわの学校 イベント

ぜひ、お越しください

  • 平和を考えるパネル展8月5日(火曜日)~11日(月曜日・祝日)鎌倉駅地下道「ギャラリー50」で平和に関するパネルを展示
  • 鎌倉へいわ映画祭8月14日(木曜日)~17日(日曜日)川喜多映画記念館で「戦争と平和」ほか3作品を上映(トークイベントも)
  • 修学旅行 報告会8月30日(土曜日)13時00分~15時00分市役所講堂(第3分庁舎)

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