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更新日:2026年10月2日
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「あと10分でおしまいだよ」
そう伝えたのに、いざ終わりの時間になると、「まだ遊びたい!」、「聞いてない!」、「どうして急に言うの?」……なんてこと、ありませんか?
大人にとっては当たり前のことでも、子どもにとっては「時間」、「予定」、「気持ち」など、目に見えないものを理解するのは難しい場合があります。
そんなときに役立つのが、情報を目で見て分かるようにする”見える化”です。
今回は、鎌倉市内の学校や幼稚園、保育所などで子どもたちの生活面・安全面のサポートを行っている「かまサポ(かまくらっ子発達支援サポーター)」が作った、さまざまな「おたすけグッズ」をご紹介します。
キーワードは、「見える化」です。
かまくらっ子発達支援サポーター、通称「かまサポ」は、養成講座を修了した「地域の身近な支援者」です。
鎌倉市立の小・中学校や市内の幼稚園、保育所などで、特別な支援を必要とする幼児・児童・生徒の生活面や安全面のサポートを行っています。
学校や園などに勤務していないかまサポもおり、それぞれの立場で子どもたちを支えています。
子どもたちが少しでも安心して、過ごしやすく、分かりやすく毎日を送れるように、さまざまな工夫をしています。

時間は、目で見ることができません。
「あと、10分だよ」と言っても、10分がどのくらいなのか、いつ終わるのかをイメージするのは難しいものです。
そこで活躍するのが、残り時間が見えるタイマーです。

時間が経つにつれて、色のついた部分が少しずつ減っていきます。
たとえば、「赤いところがなくなったら、遊ぶのはおしまいだよ」、「赤いところがなくなるまでは、遊んでいいよ」と伝えると、終わりのタイミングが目で見て分かります。
「まだ赤いところが残っているから大丈夫」、「もう少しでなくなるから片付けよう」と、子ども自身が見通しを持ちやすくなります。
大人も「さっき言ったのに!」と何度も声をかける場面が、少し減るかもしれません。

おもちゃや文房具、学校の持ち物など、必要なものがすぐに見つからないと困りますよね。
収納場所を決めていても、子どもにとっては分かりにくく、「どこにしまえばいいの?」、「これはここであってる?」と感じているかもしれません。
そんなときは、収納場所に写真やイラスト、文字などの目印をつけてみましょう。

何がどこにあるのかが分かりやすくなると、取り出しやすいだけでなく、片づける場所も分かりやすくなります。
「片づけなさい!」の代わりに、「車のおもちゃは車の絵のところに戻そうね」と伝えられるのもポイントです。
片づけは、気合いよりも仕組み!大人にも子どもにもやさしい方法です。

子どもが黙り込んでしまったとき、泣いているとき、「どうして泣いているの?」、「どう思っているの?」と聞きたくなることがあります。
でも、自分の気持ちをうまく言葉にできないときに質問が続くと、子どもは問い詰められているように感じてしまうこともあります。
そんなときは、気持ちを表すイラストや文字を使ってみましょう。

「かなしい」、「こまった」、「おこっている」、「つかれた」、「わからない」などの選択肢を用意して、指差しで選んでもらうだけでも、気持ちを伝えやすくなります。
言葉が出てこなくても、選ぶことならできる。
気持ちを伝える方法は、ひとつではありません!

耳で聞いた情報を覚えておくことが苦手な人もいます。
何度も同じことを聞かれると、ついつい、「ちゃんと聞いていなかったのかな」、「覚えておく気がないのかな」とイライラしてしまうこともありますよね。
でも、聞いたことを覚えておくのが難しい場合は、見て確認できるようにすることで安心につながります。
巻物のように日にちが続いているカレンダーは、時間の流れと日にちのつながりを理解しやすくします。
さらに「今日」の部分を枠で囲めば、今日がどこにあるのかがパッと見て分かります。

「昨日」、「今日」、「明日」のつながりが見えると、予定の見通しも持ちやすくなります。
お出かけの日などは、予定を順番に書いておくと安心です。
たとえば、
というように、その日に起こることを先に見ておきます。

「次は何をするの?」が分かると、心の準備ができます。
予定の変更がある場合も、早めに伝えておくと安心につながります。
毎日行うことは、マグネットや絵カード、写真などで準備しておくと便利です。
着替え、歯みがき、明日の用意、宿題など、やることを目で確認できます。

終わったらマグネットを外したり、カードを裏返したりすると、「できた!」も分かりやすくなります。
毎日の予定が、ちょっとしたゲーム感覚になるかもしれません。
文字が踊っているように見えたり、読む場所が分からなくなったりして、読み飛ばしや読み間違いが多くなることがあります。
そんなときにおすすめなのが、色つきリーディングルーラーです。

読む部分だけを目立たせ、ほかの部分を隠すことで、「今、どこを読めばいいのか」が分かりやすくなります。
また、読みやすさは、字体や紙の色によっても変わります。
白い紙がまぶしく感じる場合には、黄色、水色など、本人が読みやすい色の紙を試してみるのも一つの方法です。
「みんなと同じ方法で読む」ことよりも、その子にとって読みやすい方法を見つけることが大切です。
便利なグッズやツールは、毎日を頑張る子どもたちの心強い味方になります。
見える化の道具は、いつ終わるのか、次は何をするのか、今どんな気持ちなのか、どこに戻せばいいのか、などを分かりやすくして、子どもが自分で考えたり、安心して行動したりするためのサポートです。
子どもによって、分かりやすい方法は違います。
写真が分かりやすい子もいれば、イラストが分かりやすい子、文字が分かりやすい子もいます。
「これなら分かりやすいかな?」と、子どもと一緒に試してみてください。
かまくらっ子発達支援サポーター養成講座を修了すると、かまサポとして地域の子どもたちを支える一員となります。
修了者の中には、学校や園などで子どもたちの支援に携わっている方もいます。
子どもの発達は、一人ひとり違います。
多数派と少し違っていても、必要なサポートがあれば、子どもたちはそれぞれの良さを生かしながら成長していくことができます。
「かまくらっ子発達支援サポーター養成講座」は、支援が必要な子どもとその保護者が、地域で生き生きと暮らせる共生社会を目指し、身近な地域の支援者を養成する講座です。
お子さんとの関わり方や環境の整え方を学びたい方、支援について知識を深めたい方など、さまざまな方が受講しています。
受講料は無料です。
子どもの「できない」を責めるのではなく、どうしたら分かりやすくなるか、どんな工夫があれば安心できるか、を子どもと一緒に考える。
そんな小さな工夫が、子どもたちの大きな安心につながります。
「見える化」で、毎日を少し分かりやすく、少し過ごしやすくできます。
サポートグッズを、ぜひあなたの身近な子育てにも役立ててみてください。
かまくらっ子発達支援サポーターについては、発達支援室までお問い合わせください。
(発達支援室)
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